ラベル台紙の現状
日本の印刷物市場規模
日本の印刷物市場において、粘着ラベル(ラベル・シール等)は重要な役割を果たしています。特に、ラベルやシールは商業印刷や包装印刷の中で大きな割合を占めています。これらは商品の表示や識別、成分表示、賞味期限などの情報提供に使用され、生活に欠かせない存在です。
粘着ラベル 10.7% 5,044億円
4兆7,136億円
2023年
日本の印刷市場
非粘着ラベル 2.5%
1,178億円
軟包装 19.1%
9,003億円
段ボール 16.0%
7,554億円
その他印刷 41.8%
1兆9,690億円
紙器 9.9% 4,683億円
出典:日本のラベル市場2024
ラベル台紙の種類別出荷量
国内におけるラベル台紙は約9万5千トン/年流通しており、その大半が有効利用されていません(※73g/㎡で計算)。ラベル台紙は良質なパルプでできており、適正に回収できれば「再生パルプ」として利用することが可能です。
フィルム系(PET)
2%
13億㎡、
9万5千トン
2023年
ラベル台紙出荷量/年
フィルム+紙の複層系
(PE+グラシン、PE+上質も含む)
9%
紙系(グラシン、上質も含む)
89%
ラベル新聞社調べ
【紙コップ】
2023年度排出量 82億個X18g=約14万8千t※出典:㈱日本経済綜合研究センター
「包装資材シェア事典2023年版」
※7オンスカップの重量(ラベル循環協会調べ)
ラベル台紙
紙コップ
ラベル台紙のCO2排出量
現在も、各企業の努力により、ラベル台紙の環境負荷削減に向けたリサイクルや削減の取り組みが行われています。ただし、社会全体の仕組みが整っておらず、リサイクル率や削減率は高くはありません。
仮に全てのラベル台紙を燃焼した場合のCO2排出量は、下記のグラフの通りです。実際に、この数値に近いものが想定される中で、J-ECOLはCO2削減のためにリサイクルの取り組みを進めています。
※CO2排出量は、輸送+材料の燃焼処理にて算出
3万2千トン
年間
CO2の排出量
フィルム系(PET)
15%
フィルム+紙の複層系
(PE+グラシン、PE+上質も含む)
23%
紙系(グラシン、上質も含む)
62%
※CO2排出量(t-CO2e)
*本データは産総研IDEA Ver.3.3の気候変動IPCC2021 GWP100aを使用しています。
計算方式の見直しや採用しているデータの更新などによって、排出量の計算値が更新される場合があります。
算出結果は、2024年9月時点での当団体ルール、モデルケースに基づくものとなります。